女性活躍推進について …多様な正社員制度

多様な正社員とは?

一般的に「正社員」とは
①雇用契約期間の定めがない
②フルタイム勤務
③直接雇用
である従業員をいいます。

それに対し、「多様な正社員」とは
従来の正社員と比べ、配置転換や転勤の範囲や、仕事内容、勤務時間などが限定されている正社員のことを呼びます。

従来の「正社員」
 勤務地、職務、勤務時間がいずれも限定されていない正社員

勤務地限定正社員
 転勤するエリアが限定されていたり、転居を伴う転勤がなかったり、転勤がまったくない正社員

職務限定正社員
 担当する職務内容や仕事の範囲が他の業務と明確に区別され、限定されている正社員

勤務時間限定正社員
 所定労働時間がフルタイムではない、あるいは残業が免除されている正社員

多様な正社員制度を企業が設けている・設けたいと考えている目的は、
▪優秀な人材を確保するため
▪従業員の定着を図るため
▪仕事と育児や介護の両立支援のため

などが挙げられます。

女性活躍推進と多様な正社員制度

今回、なぜ「女性活躍推進について…」というテーマで多様な正社員制度のことを取り上げたかというと…

現代の日本では、家庭により比重をおく女性が多い傾向にあります。
これは事実とし受け止めていますし、決してそういった考えを批判するつもりはありません。

しかし、私はこの多様な正社員制度を導入することによって、「望まないキャリアの中断」をせざるをえない女性や、必要以上に正社員から遠ざからなければならない女性を減らせるのではないか、と考えています。

例えば、従来の正社員から勤務時間限定正社員への転換、またその逆を認めることで、育児や介護などで働きたくても長くは働けない期間ができてしまった場合の雇用区分の受け皿にすることができます。

短時間勤務のパートに転換するよりも、会社への帰属意識は維持でき、事情が落ちついた際にはまた従来の正社員に戻ることができるというのは、女性社員と会社、双方にとっての大きなメリットと言えます。

多様な正社員制度導入のネック

ただし、多様な正社員制度導入の際にネックとなるのは賃金、昇進、昇格といった処遇面です。

従来の「正社員」として働いている人とどこで差をつけるのか?どこは差をつけないのか?
しっかりと検討し説明し、運用していかなければなりません。

ここを間違えると、多様な正社員制度を使いたい従業員だけでなく、周りの社員の不満の種にもなりかねません。

弊所では、多様な正社員制度の導入支援と人事評価制度(賃金制度含む)の策定支援をセットでご提供させていただいております。

多様な正社員制度と人事評価・賃金制度を結び付け、各会社らしい制度の策定・運用をサポートいたします。

ご興味のある方は、ぜひお気軽に弊所までご連絡くださいませ。

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