まだまだ大きな課題… 「女性活躍」①

ご覧いただきありがとうございます。
本日より、少し大きなテーマをもって皆さまに発信してみたいと思います。

「女性活躍」についてです。

本日は、弊所代表、岡野(以下、「私」)の過去のエピソードをご紹介いたします。

私が主人と結婚したときに正社員として勤めていた会社は、上場企業の子会社でした。
「上場企業の子会社」というと、福利厚生もしっかりしていて、労働環境が恵まれているのでは?と入社前の私は勝手に想像していました。
しかし実際は、親会社と昔から取引のあった町工場が親会社に吸収されて子会社になった、という経緯だったようです。最低ラインの労基法等は守っているものの、実情は「恵まれている」なんて、私を含め、他の従業員の方々も思っていなかったと思います。

その会社に勤めながら結婚をした私ですが、結婚直後の私に事務職のトップである女性上司がかけた言葉がとても印象に残っています。

「この先あなたも子供が欲しいと思うときが来ると思う。
 でも、この会社で勤めながら妊娠して、産休育休取ったとして

 そのあと職場復帰したとしても、そのときにあなたに与えられる仕事はない。」

今の時代に、この言葉を投げかけられたらハラスメントにあたる可能性が大きいです。
きっと言われた社員は深く傷つき、何か行動を起こし問題となる可能性だって十分にあります。

しかし約9年前の私は違いました。

「実際にそうなる前に、今言ってもらってよかった」
心からそう思いました。

私はその後、転職をしました。
そしてその転職先で妊娠・出産を経験し、産休・育休もしっかり取得して職場復帰しています。
数年後にその職場を離れることになりましたが、それまでは家庭とのバランスを取りながら働き続けることができました。

実は私、今でもあの言葉を言ってくれた上司に感謝しています。
あの言葉を言われないで、あのまま働き続けていたら・・・
せっかく生まれてきた子どもとの生活は全然違うものになっていたかもしれない、と思うのです。

この出来事は約9年前のことで、もう少し状況が変わってきているとは思います。
しかしものの言い方などを含めて、これが中小企業の現実です。

「女性活躍」とは何なのか?
「女性が働き続ける」ために私には何ができるのか?


これから、法的な観点や、私見なども交えながら不定期で発信していきたいと思います。

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